保存試験におけるTEMPO®法と従来法の作業時間と廃棄物量の比較
食品の微生物検査において、従来の平板培養法 (以下、従来法) では、培地作製、検体希釈、混釈、コロニーカウント等の作業に加え、試験に関する情報の記録、集計等のデータ処理にも多くの時間を要する。また、経験や専門知識を要する部分も多い。
自動生菌数測定装置TEMPO® はこれらの課題を克服して抜本的な作業時間の短縮や検査業務全体の効率化を実現するためのツールとして開発され、小林ら(*)による大腸菌数測定での従来法との比較によれば、TEMPO® 法を用いることで作業時間が約1/3、廃棄物量が約1/4になると報告されている。今回は、食品の保存試験 (一般生菌数測定) において、従来法とTEMPO® 法で作業時間および廃棄物量の比較を行い、TEMPO® 法の有効性を確認した。
*参考資料:小林亜珠香・奥山聡子・監物今朝雄・山縣尚・内田和之・福村圭介・中川弘. 自動生菌数測定装置テンポによる食品中の微生物菌数測定の検討. 日本食品微生物学会雑誌, 2008, 25(3), p.120-126.
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