TEMPO® CAMによる家禽由来サンプルのカンピロバクターの定量試験評価
カンピロバクターは、世界的に主要な食中毒原因菌であり、本邦においても近年細菌性食中毒の中でカンピロバクター食中毒は発生件数が1位となっている。カンピロバクターは多くの恒温動物が保菌しているが、ヒトへの感染経路は、カンピロバクター汚染を受けた調理不足の鶏肉やその加工製品を摂取したことによるものが多い。
TEMPO® CAMは、C. coli、C. jejuni、C. lari を含む全ての耐熱性カンピロバクターを対象とするパラメータであり、米国農務省(USDA)の食品安全検査局(FSIS)が定めるカンピロバクター菌数計測法と同等の性能を持つよう開発設計された*。さらに、第三者認証機関(AFNOR)によって、ISO10272-2の代替法として妥当性確認**もされている。
今回は、家禽類におけるTEMPO® CAMの有用性を評価するため、形態の異なる家禽由来サンプルにカンピロバクター属菌を接種してTEMPO® CAM法とUSDA-FSIS法***の二法で菌数の測定を行い、結果比較したデータを紹介する。
* AOAC PTM 112002 ** BIO 12/43-04/20 *** USDA-FSIS法: USDA/FSIS MLG Ch. 41.04 Direct Plating Analysis protocol
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